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仕上げ研ぎ

研ぎ師による仕上げの研ぎについてみていきましょう。
研ぎに使う砥石は、粗い物から細かいものまで10種類くらいあり、粗い物から順に細かくして行きます。
研ぎは、刃の部分は白くなるように、地の部分は青黒くなるまで研ぎます。

また、日本刀は包丁のような平らな刃ではなく、丸み(肉置き)があります。
この丸みが切れ味につながっていますので、平らな砥石ではなく、真ん中が膨らんだ砥石で、最新の注意を持って研ぎます
まずは下地研ぎです。
最初に下地研ぎで使われる砥石は「伊予砥」が有名で、錆を落とし、形を整え、刃をつける作業を行います。
次に、砥石の目を細かくして、中名倉砥、細名倉砥と順に研いでいき、研ぎ目を消していきます。
下地研ぎの最後は内曇砥で、刃と地の部分を研ぎます。この工程で、焼刃がはっきりしてきます。

次の研ぎは仕上げ研ぎです。
仕上げ研ぎでは、さらに目の細かい砥石や道具を使用して磨いていきます。
刃艶は、小さくした刃艶砥で刃を磨きます。
地艶も、小さくした地鉄砥で肌模様、地沸、地景など地鉄を磨き出します。
拭いは、酸化鉄や丁子油(ちょうじあぶら)などを混ぜたもので払い込み、地鉄に光沢を出していきます。
磨きは、磨き棒やヘラを使って鎬地や棟を磨き、光沢を出します。このとき、鎬地の肌をつぶさないように注意して磨かなければなりません。

・装丁
刀身ができあがりましたら、最後に鐔や柄、鞘などをそれぞれの職人により作られ、最終調整が行われます。
刀身は反りも含めて同じではありません。そのため、すべてが刀身に合わせて作られています。

このように、色々な技術と手間をかけて作られ、美しさと「折れず、曲がらず、よく切れる」ができあがっているのです。