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絵巻のなかの武士たち

平安時代に活躍した武士たちの役割をみていきましょう。朝廷や国に使える武士として知られているのは、近衛府、衛門府、兵衛府、検非違使などになります。彼らは主に宮殿の警備や都の治安を守る役割が与えられ都の武士などとも呼ばれたようです。また天皇の住居を警備する役割を与えられた武士を滝口の武士と呼ぶそうです。さらには貴族や皇族の家に仕えていた武士たちは「侍」と呼ばれるようになったようです。その他に争いごとの非常事態のときだけ呼び出される武士たちは地方の武士などと呼ばれていたそうです。平将門なども、都にて摂関家などに仕えたり、天皇の住処を守る滝口の武士として活躍していたようです。武士たちは都と地方を行き来しながら、家来や領地を増やすとともに社会的な地位を高めていったようなのです。日本絵巻などでは日本刀を帯刀する人びとの姿を目にするだけで武士であると認識できますが、彼らにはそれぞれの役目が個々に割り振られていたようです。