日本刀の協会

日本刀では陽の当たる場所にいる指導者や報われない指導者と色々な人がいます。日本刀収集の第一歩は良き師につくこと、書を読み実物を鑑賞しながら基本を正しく学ぶこと。日本刀のみならず、広く美術について理解を深めること―これがおおよその第一歩である。愛刀家の同好組織の中で、最も大きいのが日本美術刀剣保存協会である。会員数七千人、全国各地の支部は五十を超える。ともあれ、今日の刀剣界の大勢は愛刀家も研究家も鑑定家も刀剣商も、おおむね日本美術刀剣保存協会の参加に結集しているといっていいだろう。会員にアンケートを実施したところ会員の八〇%以上が階の功績を認め、会を信頼し、より活発な諸行事を期待している。野党の立場を取るのが「日本刀剣保存会」である。