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不動国行について

大徳寺での織田信長の葬儀のさい、豊臣秀吉が「不動国行」を棒持し、豊臣秀吉の所有となった。天正11年、織田家宿老柴田勝家を賤ヶ岳で破った豊臣秀吉に対し徳川家康から名器「初花」の茶入れが贈られてきた。

その返礼品として「不動国行」が徳川家康に贈られた。徳川幕府二代将軍徳川秀忠の遺品分けで三代将軍徳川家光に贈られた。明暦3年発生の明暦の大火で江戸城炎上のさいに焼刃となったが、名刀を惜しみ越前康継に焼き直しをさせた。

昭和12年、重要美術品に指定された時点では、徳川宗家徳川家達公爵が所有者だった。現在は行方不明である。

刃長は、一尺九寸九分。佩き表の櫃の中には、剣巻き龍の浮き彫り。佩き裏の櫃の中には滝不動の浮き彫り。

表裏ともに棒樋に連れ樋をかく。刃文は、丁子乱れ。鋩子は尖っており、やや長く返る。茎は生ぶで目釘孔は2穴。銘は「国行」の二字銘が刻まれている。