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槍(やり)・・・斎藤道三

“「美濃の蝮」と呼ばれた斎藤道三は「下剋上のキョウ雄」として知られ、又美濃国(岐阜県南部)でも屈指の槍の使い手としても知られている。合戦で多くの兵を殺傷したのは弓矢だといわれるが、遠くから射た矢で大将をを倒したのでは、首級が取れない。その点槍は遠距離から敵を突き、薙ぎ払い、倒したその場で刀を使い首を取ることができる。道三は槍の猛稽古に励み、戦場に出れば敵の死体が山をなし、この武勲によって、世に名を知らしめることにつながったとも言われる。

 また道三は、自分の槍をとても大切に扱った。湿気で腐ったり錆びたりしない様に、節をくり貫いた竹にいれ、布袋に包んでから、軒下で保管した。この話を聞いた領主は、道三の心掛けをたいそう褒め称えたという。”