美術品としての評価が高い日本刀は、様々な方法で格付けされてきたのです。ゲームや漫画などでよく使われる業物という表現も、日本刀の格付けの一つです。この格付けにより日本刀の価値は保証されたため、土地などに代わり恩賞として与えられることもありました。
天皇家に代々伝わる刀のことを御物といい、歴史的に価値がありますが、特に国宝や重要文化財に指定されているわけではありません。御物として有名なものに、鬼丸国綱や一期一振、小烏丸などがあります。
非常にかっこいい名前ばかりで、ロマンがあります。御物は常に鑑賞できるわけではなく、日本の代表的な博物館において不定期に公開されることがあります。その場合はぜひ見に行きましょう。
また、その際には、折紙という、日本刀の鑑定書にも注目してみましょう。折紙は、折紙付きという慣用句の語源ともなっています。折紙付きの刀剣は信頼度が高いとされています。