太刀と打刀は数ある刀剣のなかでも戦場で武士に多く使われてきました。どちらも2尺以上の刃長であることからその違いを区別することは難しいといわれています。
見分けるためのポイントとなるのは「反り」の部分です。太刀の特徴としては刃渡りが長いだけでなく、いわゆる「腰反り」と言われる手元に近い部分の反りが深い形が現在まで多く残っています。また、太刀と打刀では腰への差し方も異なります。
太刀は刃方を下に吊るすのに対し、打刀は刃方を上に差しました。従って、太刀は外側に出るよう茎の面に刀工銘が刻まれており、打刀は体に接しない側の茎に作者の銘が入れられています。
刀工の銘が佩表と差表のどちらに入れられているかを確認することも、太刀と打刀を判断する方法のひとつとなります。